みなさん、家を退去した後、住民票の住所地はどうしていますか?
実は、住んでいないところに住民票をおいたままだと、住民票にのっている名前の人が住んでいるかどうか(居住実態)行政が調査を行い、住民票の住所を削除されてしまうことがあります。
行政が住民票の住所を削除することを「職権削除(しょっけんしょうじょ)」と言います。
住民票を職権削除するには、「住民基本台帳実態調査に係る事務取扱要領」、「住民票の職権削除に関する事務取扱規則」という規定に従って、手続きをふむ必要があるようで、すぐには住民票を抹消されるわけではありません。
ですが、各自治体によって、手続きのタイミングが違うようなので、住んでいないところに住民票を置いたままにしているといつ職権削除されるか分かりません。
住民票が削除されてしまうと、住まいが決まり、いざ住民票を以前の住所地からうつそうとしても、削除されているので、うつす手続きができません。
ですので、住民票をうつすことは大事な手続きなのです。
もし住民票が職権削除されたら?〜手続き方法〜
では、住民票が職権削除されたら、もう住所をおくことができないのでしょうか?
そんなことはありません。新しい住所地に住民票をおく手続きができます。
【手続きに必要なもの】
●新しい居住地が本籍地と同じ場合(本籍地の役所で手続き)
・本人確認できる書類(運転免許証・パスポート等)のみ
※各自治体によって、本人確認書類が異なる場合があるため、問い合わせてみてください。
●新しい居住地が本籍地以外の場合(居住地の役所で手続き)
・本人確認できる書類(運転免許証・パスポート等)
※各自治体によって、本人確認書類が異なる場合があるため、問い合わせてみてください。
・戸籍謄本
・戸籍の附票
※戸籍謄本と戸籍の附票を「本籍地」から取り寄せる必要があります。郵送での取り寄せが可能です。
上記の書類をもって、新しい住所を設定することができます。
そもそも本人確認ができる書類がなく、手続きができないという方もいるかもしれません。
その場合は、代理人が各書類を取り寄せ、手続きすることができます。
ヨリドコオンラインのスタッフもこれまで、職権削除された方の住所設定のお手伝いをしてきました。
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