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西成はグローバルなまちだった!? 釜ヶ崎でドヤ経営60年の西口宗宏さんに宿を案内していただきました

おはな

ヨリドコオンラインの公式YouTubeチャンネルヨリドコチャンネルでは、大阪市西成区のたくさんある簡易宿泊について取り上げています。

ナビゲーターはヨリドコ編集長の小林(写真中央)とサポートに相談員の岡崎(写真右)、メインゲストは西成でドヤ経営60年の西口宗宏さん(写真左)に登場いただきました。

「ドヤはもともとは木賃宿からきてて1960年代前半までは家族持ちの人も居て。1970年の大阪万博に向けて労働力を労働力をかき集めなあかんので建設労働者一色のような街になった」と西口さんは語ります。

いくつかの現場を掛け持ちする労働者の人たちは、一定の場所で生活してしまうと、空(から)家賃を払う必要があるので、簡易宿所に泊まり、部屋を使わないときは家賃を払わなくていいようにしてきた背景があります。その名残で簡易宿所が残っているのだとか。

そんな西口さんに釜ヶ崎のさまざまな宿泊できる場所を案内いただきました。今回の記事はこちらの動画のダイジェスト版をお知らせします。

釜ヶ崎のドヤってどやねん!??(前編)
釜ヶ崎のドヤってどやねん!??(後編)

簡易宿所

最近はドヤと呼ばず、簡宿(簡易宿所)と呼ぶようになったと、西口さんは話します。現在簡易宿泊は50軒ぐらいで、昔は200軒以上あったそうです。最初にご紹介いただいたのは西口さんの経営するホテルラッキーです。

長期利用者は4階5階に住み、他の階が観光客用なんだとか。シングルルームは1600円〜2000円。

ホテル ラッキー
大阪市西成区太子1-8-11
http://www.hotel-lucky.jp/ja/

2000年から釜ヶ崎のまちはインバウンドを意識しはじめた、と西口さんは言います。

バックパッカーの聖地の宿があると案内していただいのが、ホテル東洋です。

ゲストハウス

撮影にご協力いただいたのはホテル東洋の浅田裕広さんです。

ホテル東洋

こちらは玄関ロビーの様子です。

簡易宿所からバックパッカー向けのゲストハウスへと転換されました。基本的には台湾や中国、韓国などアジアからのお客様が多いといいます。

ホテル東洋

ホテル東洋
大阪市西成区太子1-3-5
https://www.hotel-toyo.jp/jp/

後編は西成の老舗「中央グループ」が手掛けるホテルになります。

ホテルピボット

ビジネスホテル

撮影にご協力いただいたのはホテルピボットの山田英範さんです。

ホテルピボット

広いロビーには、到着後、すぐにシャワーを使いたいお客様に向けてシャワールームも完備。それぞれの部屋を案内してくださる軽快な山田さんのトーク、それに対する岡崎のリアクションも面白いので詳しくは動画をご覧ください。

ホテルピボット

このまちを訪れる労働者の数が減ったことで宿がつぶれないように、インバウンドだけに頼らない戦略を立てている話を語っていただきました。

ホテルピボット
大阪市西成区太子1-1-12
https://www.chuogroup.jp/chuo/ja/index.html

サポーティブハウス

最後は西口さんの経営する共同住宅おはなです。共同住宅はサポーティブハウスと呼ばれ、生活支援なども実施しています。

西口さん「いちおう自分は大学まで行かせてもらったのですが、そのお金を払ってくれたのは簡易宿所だった頃にここに泊まってくれた労働者のおかげなんです。いまそういう人ただちが路上で生活しているのなら、なんとかできる方法はないだろうかと思い、用途変更しました」

最後に「地域の人たちが安心して安全に生活できるという雰囲気をつくることで次の経済に挑戦できる」と語っておられたのが印象的でした。

詳細はこちらの動画をご覧ください!


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