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生活困窮者へのサポート分野では一般的にどんなボランティア活動があるの?

ヨリドコオンラインを運営していると、「ボランティアがしたい」とご連絡いただくことがあります。そこで今回はボランティアにどんなものがあるのか、小林編集長に聞いてみました。

ーーーボランティアがしたい、と連絡があればいつもどうされているんですか?

編集長 小林
小林編集長

中学生から社会人までさまざまな方から問合せがあります。まずは「何がしたい」のかを確認してから、そのニーズにあったボランティア活動をしている団体につなぎます。

炊き出し

ーーーどんなニーズが多いんでしょうか?

編集長 小林
小林編集長

事実なので語弊を恐れずに言うと『ホームレスの多い、釜ヶ崎で困っている人のためになにかやりたい』というモチベーションで来る人がほとんどです。具体的に何がしたいかを聞くと、ほとんどの人が『炊き出し』と答えます。その次は『夜まわり活動』が多い印象ですが、圧倒的に『炊き出し』をしたいという人が多数です。

ーーー炊き出しの手伝いがしたい人が多いんですね。それでご案内するんですか?

編集長 小林
小林編集長

炊き出しのお手伝いは突発的な場合を除き基本的にはしていません。というのも主な業務と炊き出しの活動時間が重なるからというのと、そもそも人手が足りているところも多いんです。

夜回り活動

ーーーなるほどです。では夜回り活動とはどんなことをするんですか?

編集長 小林
小林編集長

野宿している人を訪ねて回るのですが、安否確認を行いながら、食事をお配りしたり、毛布やカイロなどの防寒用品や髭剃りなどの日用品もお渡ししています。また、相談事があった場合はその場で相談対応をします。夜にパトロールする活動だけでなく、配って回るための食事の準備などもあります。

こどもと遊ぶ

ーーーわりと身体を動かす活動もあるんですね。

編集長 小林
小林編集長

身体を動かす系で言いますと、私が学生時代にやっていた、こどもの居場所でのボランティアスタッフがあります。キャッチボールしたり、縄跳びをしたり、こどもと遊ぶ活動です。

ーーー楽しそうですね。

編集長 小林
小林編集長

遊ぶだけでなく、学校の宿題を一緒にみたり、いっしょに晩ごはんをつくったりします。

居場所ボランティア

ーーーこどもたちの成長に必要な遊びと生活に関わるんですね。

編集長 小林
小林編集長

似た活動で言えば対象者はこどもだけではないですが、居場所ボランティアがあります。安心して、居ることができる居場所をつくって、来所した人との雑談やゲームを実施したりします。

イベント手伝い

ーーーイベントの手伝いとかもありそうですね。

編集長 小林
小林編集長

ありますね。先ほど紹介した『こどもと遊ぶ』のイベント版というイメージですが、こどもたちが楽しむゲームや絵を描く準備したり、安全に楽しめる場をつくるためのスタッフがあります。それと大人向けの相談会の準備などもあります。

荷物の運搬

ーーー力仕事などはありますか?

編集長 小林
小林編集長

日常的にあります。フードバンクなどから大量の寄付をいただいた際に、倉庫に詰めたり、地域内の他団体とシェアするために運搬したりしています。これは自動車免許をもっている方などはイベント会場に荷物を運ぶ手伝いをしてもらったりします。

相談はスキルが必要

ーーー専門的なスキルが活かせる仕事はありますか?

編集長 小林
小林編集長

ある程度のスキルが必要なのは、相談を受けるボランティアですね。

ーーー字面で「相談」という言葉だけ聞くとできそうな気がしますが、絶対にスキルがないと無理でしょうね。

編集長 小林
小林編集長

そうですね。あとは医療系とか、撮影とか記事作成とか、専門性を生かしたボランティアは重宝されると思います。念のためですが、いま紹介したボランティアについて、うちで募集しているわけではありません。というのもお手伝いしてもらうとなると、それを指示して伝えるための余裕が必要となります。どうしても現場対応が第一優先となっており、現場がバタついている時などはその時間をつくることが厳しいので、ボランティアしたいという気持ちはありがたいのですが、状況によっては、すぐに受け入れられなかったり、せっかく来ていただいたのに待機時間が長くなってしまったりすることもあるので、そのあたりも考慮していただければうれしいです。こんな状況ですが、ボランティアをしたい人がいたらLINEまでご連絡ください!

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