2022年12月30日から2023年1月3日までの期間、大阪・西成区で年末年始緊急相談窓口が開かれました。
この相談会は新型コロナウイルスの影響で生活に苦しむ人たちを支援したいと、西成区のNPOや事業者など23の団体が合同で企画したものです。
困っている人から連絡を受けると電話や会場でまずヒアリングを行います。
今、どういう状況に置かれているのか、所持金はいくらか、住まいはどうしているのか、などをお聞きして、相談員が適切な支援を案内します。
当日受けられる支援はこちらです。
- レトルト食品などの食料配布
- 利用できる支援制度の案内
- ホテルなどの一時的な宿泊場所の提供
- 仕事の紹介
などになります。
ヨリドコ取材班が訪れたのは年末の大晦日。ちょうど外国人旅行者で鞄を盗まれた人の対応を相談員はされていました。
アメリカ人である20代のAさんは、訪日中、訪れた大阪で飲食中に鞄ごとなくなっていることに気づいたといいます。領事館に事情を話し、役所が閉まっているため、さまざまな支援機関を経由して「住まいとくらし緊急サポートプロジェクトOSAKA」にたどり着いたそうです。
鞄を奪われたものの悲壮感はなく、所持金46円を見せて「乃木坂といっしょ!」と言えるほど元気で良かったです。
1月中旬に飛行機で帰ることが決まっているため、その日まで一時的に宿泊可能な場所を探した結果、近くのホテルに4日間、宿泊が可能となりました。4日後の朝にさらに他の支援機関につなげられるようサポートしつつ、なんとか帰国してもらえるようにつなぎます。
外国人の来訪例は少ないですが、国籍は問いません。案内する社会福祉制度によっては国籍の確認をする場合もあります。
- 住まいがない、なくなりそう
- 家賃を滞納していて、払える見込みがない
- ネットカフェなど24時間営業店舗で過ごしている
- 仕事を探しているが、なかなか見つからない
- 新型コロナの影響で生活が苦しくなったが、どこに相談していいかわからない
- 所持金が10万円を切っていて、今後の収入も期待できない
- 家を借りたいがお金がない、保証人がいないので借りられてない
ひとつでも当てはまる方は気軽に相談してほしいです。
年末年始の緊急相談窓口に参加できなかった…という方はぜひNPO法人釜ヶ崎支援機構のLINEまでご連絡ください。孤立する人が多いので、気軽に相談してきてほしいです。